【休職編①】初めての心療内科
初めての心療内科
こんにちは。あきばです 。
前回に引き続き今回の記事は、精神的に限界を迎えた私が救いを求めて初めての心療内科に行った日のことについて書いていきたいと思います。
↓前回の記事です。
2018年9月10日私は精神的に限界を迎えていました。
精神的なものだけではなく、若年性アルツハイマーが進行して既にどうにもならない状態になっているのではないだろうか・・という不安、そうだとしたらこの先どうやって生活していけばいいのか、会社や家族になんて打ち明ければよいのだろうか。
診療内科のイメージは、病んだ人の巣窟だという偏見がこの時には正直あり、その仲間入りとなってしまったことについてもかなりネガティブに考えていました。
そんな不安な気持ちの中、生まれて初めての心療内科の門をくぐりました。
待合室には夜遅いにかかわらず何人が受診を待っており、スーツを来た同年代のサラリーマンやOL、化粧の濃い水商売と思われる若い女性等、病んでいるように思えず驚きました。
また窓際には大きな水槽が置かれており、BGMはジブリのオルゴールミュージックが流れておりとても落ち着いた空間でした。
診察室からは先生と楽しそうに話している会話が扉越し聞こえてきて「みんなどんな症状で心療内科へ通っているだろうか」と疑問に思いました。
そんな事を考えていると、自分の名前が呼ばれ緊張と不安の中、診察室へ向かいました。
先生の前で号泣しました
先生:「こんばんは。今日はどうされましたか?」
私「ここ1ヶ月程、不眠症や食欲不振が続いていて、仕事に大きな支障が出ています。特に記憶力と思考力が著しく低下しているように感じています。人の話やメールの内容が全く頭に入ってこず、ミスや失敗ばかりをして迷惑ばかりかけてしまっているんです。だから人と話すことすら苦痛で本当に辛くて苦しいです。ネットで調べたら若年性アルツハイマーの症状と一致するんです。これって治るものなんでしょうか。今仕事でとても責任のある仕事を抱えていているのですが、周りからも避難もありどうすばいいのか、全くわからなってしまって・・」
先生:「それは辛かったですね。仕事が変わったとか、引っ越ししたとか、最近環境の変化はありませんでしたか?」
私:「はい。この3月に大阪から東京本社勤務になり、仕事内容も立場も変わりました。あと先月に結婚したばかりです。」
先生:「一番よくあるケースを全て網羅していますね。それは若年性アルツハイマーではなくうつ病です。若年性アルツハイマーとはとても似ている症状で、自分でネットで調べてあなたのように駆け込まれてくる方が非常に多いんですよ。特に上昇志向や責任感が強い人ほど陥りやすい症状で日本人の10人に1人は生涯に1度は経験すると言われています。これは脳の神経伝達物質が原因で引き起こすものなので、薬を飲んでゆっくり休養することで以前のようにバリバリ働らけるようになりますから安心してください。」
私:「?!うつ病・・ですか。しっかり休養するというのは・・休職するということでしょうか?」
先生:「休職による自宅療養は必須です。本来ならもっと早く来ても良かったんですから。症状は全て病気からくるもので、環境の変化が大きかったり、上昇志向が強い人にはよくあることなんですよ。全て病気が原因なんです。そのせいで何度も周りに迷惑をかけている、なんで出来ないんだと自分を責めてばかりこられたんでしょう。今の状態で仕事をしたとしてもパフォーマンスの高い仕事をすることは絶対にできません。余計に症状はひどくなる一方ですよ。休職するという事は特別なことではありません。今まで半年間も無理し続けてきたんですから、一回立ち止まってゆっくり休みましょう。診断書を出しますので会社の上司の方へ相談してまずはゆっくり休養してください。」
悩みを打ち明けることができたことや、これまでのミスや失敗が全て病気の症状だったこと、休養と投薬により完治することができることへ、休職して今の辛い毎日からようやく脱出できるいう安堵感と開放感から、目からは涙が溢れて、いい歳した大の大人が大号泣してしまいました。
実際には診断書には、「抑うつ状態」と記載されており、「うつ病」とは医学的に分かれているものの、明確な基準はなく、診断する医師によって異なるそうですが、一般的には「うつ病」の軽度な状態のようです。これで軽度ならうつ病の辛さは計り知れないです・・。
診察を終わり、受付で処方箋を貰い会計となりますが、保険証を忘れたせいで、100%自己負担になってしまい、お金が足りず恥ずかしい思いをしましたが、「次回診察の時でいいですよ」とツケにしてくれることになりました。
(薬については後日違う記事で書きたいと思います)
心療内科と世間のイメージ
心療内科と聞くとどうしてもマイナスのイメージが強く、足を運ぶことへのハードルが非常に高く感じますが、実際に行ってみると歯医者や内科と何ら変わらない印象を受けました。
自分は弱い駄目な人間だと認めてしまうことになるんではないだろうか、周りの人が知ったらきっと厄介者だと思われるに違いない・・。それは実際に私がそうでしたが、世間的に「うつ病」といった心の病気が正しく理解されていなかったり、ひと昔前の精神病院の収容場を思い浮かべる人も多いことが原因なのかもしれません。
このブログを通じて同じように悩んでいる方々、またその周囲の方へ少しでも心の病について理解が深まれば幸いです。
次回は妻へ打ち明けた時の日について振り返りたいと思います。
>>>続きはこちらから