「元うつ病休職者」の副業がしたくてたまらなくなるブログ

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それでもあなたは総合職目指しますか?【上場企業総合職社員の本音】

こんにちは。あきばです。

 

現在私は某上場企業の総合職社員として会社で働いています。

 

学歴も資格もありませんでしたが、派遣社員として入社してから努力を続け昨年3月に総合職試験を合格することができました。

 

ところが多大なストレス、責任、プレッシャーからわずか6ヶ月でうつ病を患い休職。

これまで長年積み重ねてきた全てが崩れ落ちました。

 

「総合職試験なんて受けるんじゃなかった」と心から思いました。

 

「収入」や「待遇」は一般職に比べて格段に上がり社会的な信用も得られます。

 

会社内での発言力や権限も大きくなり、業務やマネジメントの幅も広がります。

会社を通して実現したいことがあるのであれば、夢に近くことができるでしょう。

 

しかし「収入」や「待遇」といった表面的な条件しか見ていない場合にはかなり痛い目にあいます。

 

会社員として働く以上「出世したい」と考える方は当然多いと思いますが、場合によっては代償の方が大きくなるかもしれません。

 

総合職のメリットとデメリットについてこの考えてみました。

 

総合職と一般職の違いについて

総合職

引用:一般職と総合職の違いや男女比率、選択基準や併願・転換について紹介 | 転職サファリ

 

会社によって一概には言えませんが上記の図が大体どの会社も当てはまると思います。

 

総合職になることで幹部社員として、様々な部署でリーダーシップを発揮し会社の中枢を担う存在となります。

 

もちろんその分、収入も増え管理職へ出世するチャンスも増えます。

 

しかしその反面ストレスやプレッシャーも大きくなるため、総合職になれば成功かというとそうでもありません。

結果的に出世をせず、今の立場をキープした方が幸せな場合もあります。

 

次に派遣社員からこれまで8年間について、年収の推移とともに振り返ってみたいと思います。

 

 

派遣社員から総合職社員を振り返る

派遣社員(25歳〜27歳)

年収:260万円(時給1300円)

派遣社員

有期雇用だったため3ヶ月毎に更新されます。

 

勤怠や実績が著しく悪かったり、業務の縮小といった会社都合により更新を見送られる可能性もあるので、更新の時はいつもヒヤヒヤしていました。

まさに使い捨てのコマのような扱いです。

 

3年間働けば自社雇用として契約社員になることができるので、真面目に出社し、同期の派遣仲間よりも常に成果を出せるように意欲的に頑張りました。

出社の日数に制限もなかったので、多い時は月25日程度出社し積極的に残業も行っていました。

残業


 

契約社員(28歳〜29歳)

年収:320万円(時給1500円)

契約社員

自社契約社員になると1年の有期雇用となり、基本的に更新されることが前提です。

 

毎月肝を冷やした更新もなくなり、経済的にも派遣社員の頃よりは安定しました。

年間1ヶ月分程度ですが賞与があります。

 

しかし年間の公休数が120日程度取得しなければならず、出社日数が派遣社員に比べて減ってしまったため、給料の増減はさほどありませんでした。

任される仕事も小規模のチームのリーダーとなり、業務内容は派遣社員に比べて広がります。

 

一般職社員(30歳〜31歳)

年収:400万円

一般職

私の会社では年に1度キャリアアップの試験があります。

 

誰でも受験できるわけではなく前年度の人事考課の評価、上司の推薦が必要になります。私は2年目に受験資格を得られたので受験して無事合格できました。

ここからがいわゆる無期雇用の正社員です

 

月給4ヶ月分というまともなボーナスの額面になりました。

 

異動はなかったので、契約社員のころと仕事は特に変わりませんでしたが、部署全体の人員をコントロールできるなど与えられた権限は大きくなりました。

 

とはいえ、入社してから7年間同じ部署なので、分からないことは何一つなく、周囲は味方しかいません。偉い人にも好かれていたので、好き放題やっていました。

この頃が一番会社に行くのが楽しかったですね。

 

与えられる権限も、仕事量も、ストレスも全てがちょうど良かったです。

その上最終的な責任を取るのは上司なので、これほど心地がよい立場はありません。

私生活はあまり充実していませんでしたが、その分会社では自尊心が満たされていました。それが原因で慢心し後々精神的に病むわけなのですが・・。

 

総合職社員(32歳〜)

年収:550万円

総合職

(※10月から3ヶ月間休職で無収入だったこと、夏の賞与は一般職の係数だったため昨年度の額面は429万となってしまいました。)

一般職を2年間やってから総合職に挑戦しました。

 

論文、ディスカッション、インバスケット等、8項目以上の試験を全て突破しなければならず、1年がかりで準備し合格することができました。

 

総合職社員になることで年収だけでなく退職金が出たり、住宅手当の補助も支給されるなど待遇もかなり手厚くなります。ボーナスは月給5ヶ月分です。

 

役職によっておおよそ係長職600万前後、課長職800万前後、部長職1000万といった感じで昇給していきます。

 

総合職になることで、今後は会社の幹部社員としての業務を担うことになり、全国転勤の可能性も出てきます。

 

北は北海道から、南は沖縄まで全国に支店があり、アジア、欧米といった海外にも子会社があるのでどこに飛ばされても文句は言えません。

完全に天狗になっており、どこに飛ばされてもやっていけるという根拠のない自信がありました。

 

その結果決まった異動先は東京にある本社で、しかも花形である統括部署でした。

 

有数のエリートが集結する会社のブレイン的な部署に配属が決まり、同時に係長へ昇格。まさに順風満帆な状態でした。

 

その後は壮絶な社畜人生を送り、わずか6ヶ月で臨時休業することになります。

 

総合職の代償

総合職になったことで年収は増え、経済的な余裕もできました。

 

しかしそれ以上に責任やプレッシャー仕事量は一般職とは比べられないくらい増します。

 

自分よりも年上で何倍も社歴の長い先輩社員に指示や指導をしたり、部署レベルの調整をすることもあります。

 

中途社員の若造に対して素直に動いてくれる人ばかりであるはずがありません。

揚げ足をとってきたり、反発されたり、誤った指示を出してしまい総スカンを食らうこともありまました。

 

どんな部署に配属されても、即戦力としてマネジメントを取れることを期待されての総合職社員です。

何一つ知識や経験のない中でもリーダーシップを発揮して成果を出さなければならないというプレッシャーもあります。

成果を出さなければ上司、役員からボロカスに怒られます。

 

残業も必然的に増えて、休日出勤したり、社用携帯も持たされ、休みの日でさえも上司やクライアントから連絡が入ることさえあり、気が休まる暇もありません。

 

そしてこの先、定住することなく全国転勤を定年まで繰り返すとこになります。

日本だけならまだしも「来月からインド行け!」もありえるので恐怖です。

 

休職したことで、現在は比較的にマイルドな部署へ配属されストレスは少なくなりましたが、それでもこの先も幹部社員として会社の中枢を担って行くことになります。

増えた年収が見合っているかどうかは微妙なところですね。

 

それでもあなたは総合職目指しますか?

出世することは決して良いことづくしではありません。

 

出世の先に自分のやりたいことがあるのであれば良いのですが、そうでない場合には精神的にかなり辛いことも多いです。

 

私が一般職のころは、なんとなく自分の立場に物足りなさを感じていてもっと会社で大きな権力を持ちたいと思っていました。

 

しかし今となっては物足りないくらいの方がちょうど良かったんだと思い知りました。

転勤もなく、有休消化率は100%、残業も少なく精神的に病むこともない。

収入に不満があればいくらでも副業に時間を費やす時間も捻出できました。

 

出世することだけが全てではありません。

 

ライフスタイルや趣味、住む場所、家族との時間、もっと大切なことは人生にいくらでもあります。

 

そんなことをボヤいてでも今更仕方ないのですが、もし会社員として働いていてキャリアについて悩んでいる方は少し立ち止まって、これから先の自分の人生と会社との関わりについて考えていただければと思います。