【うつ病】休職のデメリットについてまとめてみた【生命保険・有給・ボーナス】
こんにちは。あきばです。
私は昨年10月に会社をうつ病で5ヶ月休職し、今年の3月無事に復職をすることができました。
休職中は絶望から立ち直るまでになかなか時間がかかりましたが、傷病手当金のおかげで経済的に困ることもなく、副業に専念できた甲斐あって復職後には会社の給料を超え大きく人生を好転させることができました。
副業以外にも、たくさんの本を読んで知識をインプットしたり、ジムに通い体づくりをして健康思考になったり、休職することでのメリットを全力でブログで語ってきました。
それでは良いことづくしの休職制度ですが「デメリットがないのか?」というと残念ながら答えはNOです。
今回の記事は休職することによってのデメリットについてご紹介します。
これから休職を考えている、もしくは現在休職している方へ少しでも参考になれば幸いです。
休職のデメリット
生命保険に入りにくくなる
「休職したこと」ではなく「うつ病により心療内科への通院した病歴」が原因で生命保険の加入に入りにくくなります。
理由はシンプルに自殺などのリスクが正常な人に比べて高くなると判断されてしまうからです。
生命保険加入時に過去5年間の病歴を告知する必要があり、その際に心療内科ななどのメンタルクリニックへ通院した経緯を書いて提出しなければなりません。
嘘をついたり、隠したとしても、実際に保険金請求のときに厳密な調査が入り、バレることがほとんどだそうです。
そうなると告知義務違反により、契約は解約となり、保険金も一切入らないという最悪の結果になるので必ず虚偽なく申告しましょう。
逆に言うと5年以上経過した病歴は申告する必要がないので、5年以上経過すれば正常な人と同様に加入することができます。
中には保険の審査基準が低かったり、告知する必要がない保険会社もあるので直接確認してみましょう。
また既に生命保険に加入している人がうつ病になったらどうなるかというと、問題なく更新されるようです(再審査がない場合)。
出世することが困難になる
「今の会社で出世したい!」
そう考えている人にとって、休職は少し不利になるかもしれません。
会社が病気や休職に理解があればあるほど、体調面やメンタル面を最優先に配慮した部署に配置されます。
一般的な企業であれば本社や統括部署など、過酷で激務に耐え、その中で輝かしい実績をあげて上層部やクライアントから評価を得ることが出世する近道となります。
休職している期間に同僚や同期たちとの差はどんどん離れていきます。
実際に私がライバル視していた同期は、社内で最年少の課長へ昇格していました。
会社こそが全てだと考えている人ほど辛い現実だと思います。
そんなときは自分にとっての会社で働くことの意味を考えた方が良いかもしれません。
「出世することで収入を増やしたい」
「偉くなって影響力を持って威張りたい」
「周りに認められ評価されたい」
もしこういった思いが根底にあるのであれば、副業で収入を得るだけでほぼ出世意欲はなくなります。
自分が会社へ求めている欲求を日常生活にシフトさせるだけでとても生きやすい世の中だと実感できるはずです。
有休が付与されない
有給日数の付与日は実は法律で決められています。
有給が付与される条件としては、以下の通り8割以上の出勤率が必要となります。
雇入れから6ヶ月以上継続していることが前提として、年間労働数が240日の会社の場合は8割を超える193日以上出勤できなければ、法律上は有給を付与しなくれも良いということになります。
逆算すると3ヶ月以上休職した場合、日数的にほぼ有給付与されない可能性が高いです。あとは会社規定次第ですが、私の会社は5日は付与されたので良心的な方と言えるかもしれませんね。
とはいえこれまでの有休のほとんどを消化して休職に入ったため、現在使える有給はほぼ0に対して、海外旅行、引越しなど大きめのイベントが立て続きに入るので、なかなか厳しいです。
こんなことになるなら、有給はそのまま残して休職に入るべきでした。どうせ傷病手当が支給されるのですから。。
参考:有給付与日数 厚生労働省
ボーナスが減額される
ボーナス制度自体は法律で定めているものではありませんので全て会社の規定次第になります。
私は夏・冬と半期ごとに年2回支給されるのですが、基本給をベースに独自の計算式から最終的に出勤率を掛け合わせて算出されます。
つまり査定期間の半年のうち5ヶ月休職したために、本来もらえるボーナス額は1/6となってしまいます。
ボーナスがあるだけでありがたいと思わなければならないのですが、ボーナスをあてにして買い物や遊びで使っていると、少し痛い目を見るかもしれません。
ボーナスとは関係ありませんが復職後は産業医から残業時間などを考慮するよう一定期間監視されます。
したがって残業代で稼いでいた 場合は収入減になる要素の一つになるかもしれません。
周囲の目が気になる
復職した今となっても、オープンに「うつ病で休職した」とはなかなか言いづらいものです。
家族でも、妻や弟以外には誰にも打ち明けていませんし、知人や職場でも知っているのはごく一部です。
私自身は自分がうつ病になるまでは、病気に対して理解がなく、かなりネガティブに捉えていました。会社の部下やスタッフがメンタルを理由に会社に来なくなったり、辞めたりといった経験も過去にあり、正直めんどくさいとすら思っていました。
だからこそ、やはり今でも自分がうつ病になり休職したという事実を心の中ではうしろめたく考えているのかもしれません。
休職によって職場で冷遇されたり、陰口を言われたりということは一切ないのですが、過去の自分のように考える人の方がまだまだ大半だと思います。
雑談中にそういった話題を急に振られるとなかなか返答に困りますね。
これは今後の目標ですが、また私が部下を持つポジションになったら、うつ病やメンタルヘルスに誰よりも理解のある上司になり、社員としてではなく、個人として社会復帰させてあげたいなと思います。
それでも休職することを勧めます
今回は今まで続けていたブログで初めて、休職のデメリットについて触れました。
これらのデメリットの影響の大きさは人によって違うと思いますが、休職することによるメリットはそれ以上に多いです。
普通の社会人で、何ヶ月という長期間好きなことに専念できる機会ってないですよね。
それも傷病手当金を支給されて、お金に困ることもなくです。
療養することがもちろん大前提ですが、家族と過ごす時間を増やしたり、旅行に行ったり、副業に没頭して収入を底上げすることもできるでしょう。
ストレスを抱えて仕事が辛くて気が重い毎日を過ごしいつか退職するくらいなら、休職してからリスタートするべきです。
退職して転職先で上手くいくかなんて分かりませんし、そんな状態でフリーランスになるなんてさらにハードルは高いです。
少なくとも今のところ、私は会社を辞めたいという思いは1ミリもありません。
そんなときには休職して心身ともに正常に戻ってから今後の人生設計をゆっくり考えたら良いと思います。
長い人生において、一時的 に生命保険が入れないことや、ボーナスや有給が少なくなることなんて単なる誤差に過ぎませんからね。
デメリットを恐れず、本当に辛い時には勇気を持って休職の選択することをお勧めします。